職場で起きたことを、なぜ今さら書こうと思ったのか。
そう思う人もいるかもしれません。
過去のことなら、忘れてしまえばいい。
もう終わったことなら、わざわざ残す必要はない。
私も、何度もそう思いました。
でも、時間が経っても消えないものがあります。
それは、言われた言葉そのものだけではありません。
「あの時、なぜ何も言えなかったのだろう」
「もっと早く誰かに相談できなかったのだろうか」
そんな自分自身への問いでした。
最初から、これはパワハラだと思っていたわけではありません。
職場には、冗談や愚痴、不満を言い合うこともあります。
私も最初は、少しクセの強い人たちだな、と思う程度でした。
でも、少しずつ何かが変わっていきました。
誰かを傷つける言葉が、笑いの中で流される。
誰かの失敗が、話のネタになる。
その場にいる人たちが、次第に何も言えなくなる。
気がついた時には、職場の空気そのものが変わっていました。
私は、その中で起きたことを記録するようになりました。
日付。
言われたこと。
されたこと。
その時、自分がどう感じたのか。
記録を残した理由は、誰かを攻撃するためではありません。
自分の感覚を疑わないためでした。
「自分が気にしすぎなのではないか」
「自分にも原因があるのではないか」
そう思ってしまう時ほど、起きた事実を残しておくことが大切だと知りました。
そして、もう一つ伝えたいことがあります。
もし今、職場で悩んでいる人がいるなら。
毎日つらいのに、「自分が弱いだけ」と思っている人がいるなら。
あなたは一人ではありません。
起きたことを整理すること。
記録を残すこと。
必要なら、早めに相談できる場所を探すこと。
自分を守るために、できることはあります。
この記録は、完璧な答えではありません。
誰かを責めるためのものでもありません。
一人の会社員が、職場で何が起きたのかを残した記録です。
同じように苦しんでいる誰かが、
「自分だけではない」
と思えるきっかけになればと思っています。

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