私は子供の頃から占いが好きだった。
みんなが
「マッチだ、トシちゃんだ」
「平凡だ、明星だ」
なんて言ってる中、
私は「My Birthday」を夢中で読んでいるような子だった。
おまじない。
星座。
前世。
タロット。
そんな世界が大好きで、
「なんでこんなに惹かれるんだろう」
と、自分でも思うくらいだった。
進学の時なんて、
本気で大阪のモード学園へ行って、
占いを学びたいと思っていた。
もちろん親には猛反対された。
「そんなもので食べていけるわけない」
必死で止められて、
結局諦めたけれど、
あの頃の私は本気だった。
10代の終わり頃、
有名な先生に占ってもらったことがある。
その時言われたのが、
「結婚は付き合って半年以内に決めなさい。
ズルズル付き合うと悪縁になる」
という言葉だった。
そして、
「若いうちはすごく苦労する。
でも中年以降、運が上がるよ」
とも言われた。
私はその言葉を、
結構真面目に信じていた。
だから結婚も、
3か月で決めた。
……離婚したけど。
その後はシングルで子育てをして、
途中で彼氏もできた。
でも10年付き合っても、
結婚には至らなかった。
……結局別れた。
それから2年後。
今の夫と出会い、
半年で結婚を決めた。
だから時々思う。
「あの占い、当たってたなぁ」
って。
もちろん、
占いだけで人生が決まるなんて思っていない。
でも、
苦しい時に、
「私は中年以降、運が上がる」
その言葉を信じて頑張れたのは本当だ。
人生がしんどい時って、
“未来に希望がある”
そう思わせてくれるものが必要だったりする。
私にとって、
それが占いだった。
私は占いが当たるかどうかより、
あの時の言葉に救われていたのだと思う。
若いうちは苦労する。
でも中年以降、運が上がる。
その言葉を、
ずっと心のどこかで持ち続けていた。
苦しい時も。
うまくいかない時も。
「まだこれからかもしれない」
そう思えた。
占いが人生を変えたわけじゃない。
でも、
あの言葉があったから、
前を向けた日があったのは本当だ。


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