若い頃の私は、まず値札を見ていた。
服も、食材も、洗剤も。
何を買うにも、最初に見るのは値段だった。
シングルマザーだったからだと思う。
お米が買えないほどではなかった。
でも、欲しいと思ったものを迷わず買える暮らしでもなかった。
スーパーの特売日を覚え、ポイントの日を狙って買い物をする。
仕事も掛け持ちして、必死に手を動かした。
子どもに使うお金だけは、何とかしたかったから。
住んでいたのは、古いコーポ。
車は中古の軽自動車。
(今でも中古しか買わないけれど)
子どもは、いつの間にかすっかり大きくなった。
先日、服を買おうとして、ふと気が付いた。
私は、値札を見ていなかった。
もちろん今でも、高いものは迷う。
でも、最初に値段を見ることはなくなっていた。
不思議なものだ。
あの頃は「いつまでこんな生活が続くんだろう」と、暗闇の中にいるようだった。
でも、少なくとも私は、何とかなった。
今でも、決して贅沢な暮らしではない。
ただ、値札を先に見なくなった。
それだけの話。
でも、あの頃の私が「いつかこんな日が来るよ」と知っていたら。
もう少しだけ、肩の力を抜いて生きられたのかもしかもしれない。
いまさら、ないものねだりだけど。
今、お金の心配で夜も眠れないあなたへ
あの頃の私と同じように、毎日スーパーで値札と睨めっこをし、「いつまでこの生活が続くんだろう」と不安で押しつぶされそうになっているお母さんへ。
渦中にいる時はどうしても先が見えず、自分だけが取り残されているような気持ちになりますよね。でも、必死に毎日を乗り切っているあなたは、すでに十分すぎるほど頑張っています。
必死だったあの頃の私が「やってよかった」と思う3つのこと
振り返ってみて、生活が苦しかった時期に「これだけはやっておいて救われた」と感じる工夫をまとめてみました。
1. 「固定費」と「変動費」を分けて考える
食費や日用品代を無理に削ろうとすると心がすり減ってしまいます。まずはスマホのプラン見直しや保険の整理など、一度やればずっと効果が続く「固定費」から手を付けるのが一番ラクでした。
2. ポイントや特売日は「ゲーム感覚」で楽しむ
「節約しなきゃ」と思い詰めると辛くなります。「今日はポイント5倍だから〇〇円得した!」と、小さなゲームをクリアしていく感覚で楽しむようにしていました。
3. 子どもとの笑顔の時間は「0円」で作れる
お金をかけたお出かけができなくても、公園で思いっきり遊んだり、家で一緒におにぎりを作ったりした思い出は、大きくなった子どもにとってもかけがえのない記憶として残っています。
明けない夜はありません
今、どんなに肩に力が入っていても大丈夫です。
「子どもに使うお金だけは何とかしたい」と思って毎日を必死に生きているその努力は、いつか必ず実を結びます。
どうかたまには温かいお茶でも飲んで、自分のことも褒めてあげてくださいね。
いつか必ず、ふっと肩の力を抜いて「あんな時期もあったな」と笑える日が訪れます。

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