⑳SAVI治療

SAVI治療のため、私は再び入院することになった。

前回の手術と同じく、新型コロナウイルスの影響で付き添いはできず、面会も禁止だった。病室へ入ると、また一人でこの時間を過ごすのだと思った。

処置は午後からだった。

私は手術室へ向かうものだと思っていたが、案内されたのは処置室だった。

担当医から、これから胸に入れるアプリケータを見せてもらった。

私は勝手に細い管のようなものを想像していた。しかし、実物は想像よりずっと太かった。五色ボールペンほどの太さがあり、それを見た瞬間、「これを胸に入れるの?」と少しひるんだ。

局所麻酔をしたあと、小さく切開し、アプリケータを挿入していく。

痛みは麻酔のおかげでそれほど感じなかったが、今でも忘れられないのは「メリメリ」という音だった。

胸の中で何かが押し広げられていくような感覚と、その音だけが妙に頭に残っている。

処置が終わると、私は思っていたより普通に過ごせた。

強い痛みもなく、その日の夕食も問題なく食べることができた。「思っていたより大丈夫かもしれない。」そんな気持ちになったのを覚えている。

翌日から、いよいよ放射線治療が始まった。

ただ、この治療は放射線を受ければ終わりではない。

胸にはアプリケータが入ったまま。その状態で約二週間生活しなければならなかった。

このときの私は、治療そのものよりも、その二週間の生活のほうが、ずっと大変になることをまだ知らなかった。

SAVI治療や部分的な処置を控えている方へ(この経験から伝えたいこと)

初めて聞く器具や、想像以上に大掛かりに感じる処置を前にすると、恐怖心が一層強くなってしまいますよね。

  • 事前に医療スタッフへ疑問をぶつける: 「どんな器具を使うのか」「処置の時に痛みはあるのか」など、不安な点は事前に詳しく聞いておくことで、心の準備をしやすくなります。
  • 処置のあとの心構え: 処置自体は麻酔等でコントロールされていても、実際にその状態で生活が始まると想像以上の不便さや精神的負担を感じることがあります。無理をせず、入院中や治療期間中は自分のペースで過ごすことを最優先にしてくださいね。
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この記事を書いた人

はじめまして、凪です。

「凪の森」は、私が学び、経験し、役に立ったことを、できるだけ分かりやすく残していく場所です。
乳がん経験を機にFP3級を取得(現在2級勉強中)

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