検査当日は、化粧をしないようにと言われていた。
少しでも磁力のあるものが付いていると検査に影響が出る可能性があるためだという。アクセサリーはもちろん外す。髪が長かった私は、ヘアゴムとヘアバンドを持って行って正解だった。顔まわりの髪をしっかりまとめることができた。
更衣室で検査着に着替え、名前を呼ばれるのを待つ。
案内された検査室は少し薄暗かった。その静けさが、かえって緊張を大きくした。
私は少し閉所が苦手だ。
検査台にうつ伏せで横になると、ゆっくりと装置の中へ入っていく。
大丈夫だろうか。
そんなことを考えていると、突然、大きな音が鳴り始めた。
「ガンガン」
「コンコン」
規則的な機械音が検査室に響き続ける。
体を動かさないようにと言われていたので、ただじっと耐えるしかなかった。
耐えている間、大好きな槇原敬之の「どんなときも。」を頭の中で歌っていた。この歌が流行っていた頃のことを、自然と思い出していた。
「あの頃は楽しかったな。」
当時は、今思えばつまらないことで大げさに悩んでいた。まさか、いつか自分ががんになるなんて、あの頃は想像もしなかった。
そんなことを考えながら、検査が終わるのを静かに待っていた。
幸い、うつ伏せだったこともあり、思っていたほどの圧迫感は感じなかった。
しばらくして、
「終わりましたよ。」
と看護師さんの声が聞こえた。
その言葉を聞いた瞬間、ほっとした。
やはり、動くことができない時間は想像していた以上にストレスだった。
ようやく装置から出ると、小さく息をついた。
MRI検査は終わった。
もちろん、この場で検査結果は分からない。
明日のPET-CT検査を受け、その約一時間後に結果をご説明します、と説明を受けた。
MRI検査の閉塞感や注意点(この経験から伝えたいこと)
MRIは独特の大きな音がしたり、狭い空間にじっとしていなければならなかったりと、身体的にも精神的にも少しプレッシャーがかかる検査です。
- 事前の身だしなみに注意: 金属類(アクセサリーや下着のホックなど)はもちろん、化粧品やカラーコンタクトにも磁力に反応する成分が含まれている場合があるため、事前の指示をよく確認しておきましょう。
- 無理だと思ったら合図を送る: 狭い場所がどうしても苦手な場合は、検査前にスタッフに伝えておくことで、少し安心して臨むことができます。

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